平成27年度
財政援助団体等監査結果報告書
大衡村監査委員
財政援助団体等監査結果報告書
1 監査の種別
公の施設の指定管理者監査(地方自治法第199条第7項)
2 監査の対象
対象団体 株式会社 万葉まちづくりセンター
所管部局 都市整備課(監査対象年度 平成26年度、平成27年度)
平成26年度、平成27年度の万葉クリエートパーク指定管理業務に関する事務の執行
3 監査の期間
平成28年2月8日から平成28年2月10日まで
4 監査の方法
株式会社 万葉まちづくりセンターに対し、平成26年度、平成27年度における指定管理に関する書類の提出を求めるとともに、所管部局の都市整備課に対し指定管理者に係る協定書等の関係書類の提出を求め、次の事項を主眼点として関係書類を調査するとともに、必要に応じて関係者から事情聴取する方法により実施した。
(指定管理者側)
・関係法令・協定書・事業計画書等に則って、適正かつ効果的に施設管理業務が履行されているか。
・施設管理に係る出納全般の処理が適正に処理されているか。
(所管部局側)
・業務の履行確認について、指定管理者に対して適時かつ適切に報告を求め、調査し、または指示しているか。
・指定管理料の算定及び支出方法、時期、手続き等は適正に行われているか。
5 監査の結果
財政に関する事務執行及び経営に係る事業については、関係法令及び指定管理者基本協定書等に従い、概ね適正に処理されていると認めた。また、株式会社万葉まちづくりセンター定款に基づく事業についても企業努力の成果を認識した。
今後とも安心で安全な施設管理運営に、なお一層尽力されたい。指摘事項については以下のとおりである。
指摘事項
(1)引受け株数について(所管部局側)
株式会社万葉まちづくりセンター定款第6章第32条における発起人が設立に際して引受株数は120株と記されている。実際の引受株数は130株であるので変更するよう指導されたい。
(2)指定管理料について(所管部局側)
指定管理料算定については過去の施設管理や入場者数等の実績を勘案し、適正な指定管理料を設定するよう検討されたい。
(3)備品の管理について(所管部局側・指定管理者側)
万葉クリエートパーク指定管理者基本協定書(平成23年〜)における備品台帳と備品を照合した結果、経年劣化等により破損など一部使用に耐えない備品があるので、備品管理の徹底や備品台帳の整備を図られたい。
(4)施設の保守、防災管理について(指定管理者側)
日常の業務における施設の保守管理パトロールや防災訓練、労働安全大会などきちんと実施されており、今後とも継続し施設の安全対策等に努力されたい。